こんにちは。
サカイクリニック62の理事長の坂井万里です。
今回は、たるみの治療で有名なハイフとサーマクールの違いについて。
実はこの比較はおかしいのですが、なぜかよく取り上げられています。
その点も踏まえて今回は、
また、サカイクリニック62のハイフやサーマクールと似たたるみもご紹介します。
<参考記事>
HIFU(ハイフ)とサーマクールの違い!たるみにおすすめは?
ハイフとサーマクールの比較がおかしいのはなぜ
ハイフ(HIFU)とはHigh Intensity Focused Ultrasoundと言い、その頭文字を取った略称としてHIFUと呼ばれており、「高密度焦点式超音波」の意味です。
これは治療法全般または機器全体のことです。
一方、サーマクールは高周波(RF)で改善する治療器のブランドのことです。
だから、正しく比較するなら「ハイフ」と「高周波」による治療です。
しかし、高周波治療機器してサーマクールが代表的なので、「ハイフVSサーマクール」の構図なっています。
実は、サカイクリニック62ではサーマクールの痛みを軽減した高周波治療機器を複数揃えているので、後でご紹介します。
それではここからは、ハイフとサーマクールの違いを紹介します。
ハイフとサーマクールでテクノロジーの基本原理はどう違う?
ハイフ(HIFU)
High-Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略です。この技術は、超音波エネルギーを皮膚の深層に集中させることで、熱を発生させます。超音波は、一点に集中することで高エネルギーを生み出し、そのエネルギーが皮下組織を刺激します。これにより、コラーゲンの生成が促進され、肌の引き締め効果が得られます。
超音波は、水中でも伝わる特性を持っているため、皮膚の深い層まで到達することができます。特に、SMAS(Superficial Muscular Aponeurotic System)層と呼ばれる、皮下脂肪の下にある筋膜層にまで作用することが可能です。この層は、顔の表情筋や皮下組織を支える重要な役割を果たしており、この層にアプローチすることで、より効果的なリフトアップが期待できます。
サーマクール
高周波(RF:Radio Frequency)エネルギーを利用する技術です。電磁波の一種である高周波を皮膚に照射することで、皮膚組織に熱を発生させます。この熱エネルギーが、コラーゲンの収縮と新生を促進し、肌の引き締めや若返り効果をもたらします。
高周波は、皮膚の電気抵抗によって熱に変換されます。そのため、皮膚の表面から徐々に深部へと熱が伝わっていきます。主に真皮層に作用し、表皮から真皮中層程度までの範囲で効果を発揮します。
皮膚へのエネルギーの到達深度と効果の違い
ハイフの到達深度と効果
作用深度は表皮から皮下組織、さらにSMAS層(約4.5mm〜6mm)まで到達可能
主な効果は次のとおりです。
• 強力なリフトアップ効果
• 輪郭のシャープ化
• たるみの改善
• ほうれい線やマリオネットラインの改善
• あごラインの引き締め
ハイフは、より深い層にアプローチできるため、顔の輪郭や骨格に近い部分に作用します。そのため、フェイスラインの改善や、より劇的なリフトアップ効果が期待できます。特に、中顔面から下顔面にかけての治療に適しています。
サーマクールの到達深度と効果
作用深度は主に真皮層(約1.5mm〜3mm)
主な効果は次のとおりです。
• 肌のハリや弾力の向上
• 小じわの改善
• 毛穴の引き締め
• 肌質の改善
• 軽度のたるみ改善
サーマクールは、比較的浅い層に作用するため、肌の質感や細かなしわの改善に適しています。全体的な肌のハリや引き締め効果が得られますが、リフトアップ効果はハイフが勝っています。
治療時間と頻度の違い
①ハイフの治療時間と頻度
治療時間:通常30分〜1時間程度
治療頻度:効果が1回の治療で現れるため、年に1〜2回程度の治療で十分な場合が多い
ハイフは、1回の治療でも十分な効果が得られるため、治療間隔を長めに設定できます。ただし、個人の肌の状態や年齢によっては、数ヶ月おきに複数回の治療を行うこともあります。
②サーマクールの治療時間と頻度
治療時間:約1時間〜1時間半
治療頻度:効果を最大化するために、複数回の治療を推奨することが多い(例:1〜2ヶ月おきに3〜6回)
サーマクールは、継続的な治療によって効果が蓄積されていくため、複数回の治療を計画的に行うことが一般的です。初期の集中治療後は、メンテナンス目的で定期的に治療を受けることが推奨されます。
痛みとダウンタイムの違い
①ハイフの痛みダウンタイム
痛み:軽度から中度の痛みを伴うことが多い。特に、骨に近い部位(頬骨周辺やあごライン)では痛みを感じやすい
ダウンタイム:ほとんどなし。まれに一時的な赤みや腫れ、軽度の内出血が見られることがある
痛みの程度は個人差が大きく、麻酔クリームを使用することで軽減できます。治療直後は軽度の熱感や張りを感じることがありますが、通常は数時間から1日程度で落ち着きます。
②サーマクールの痛みダウンタイム
痛み:比較的痛みが少ない。多くの場合、温かさや軽い刺激を感じる程度
ダウンタイム:ほとんどなし。まれに軽度の赤みや腫れが見られることがある
サーマクールは、ハイフに比べて痛みが少ないのが特徴です。治療中は温かさを感じる程度で、多くの患者さんが比較的快適に治療を受けられます。治療後もすぐに日常生活に戻ることができます。
効果の発現と持続期間の違い
①ハイフの効果の発現と持続期間
効果の発現:治療直後から効果を感じる人もいるが、通常は2〜3ヶ月かけて徐々に効果が現れる
効果の持続:約1年〜1年半程度
ハイフの効果は、コラーゲンの生成と再構築に伴って徐々に現れます。そのため、治療後数ヶ月経過してから最大の効果を実感することが多いです。効果の持続期間は個人差がありますが、平均して1年以上持続することが期待できます。
②サーマクール効果の発現と持続期間
効果の発現:治療直後から効果を感じられるが、最大の効果は数ヶ月かけて現れる
効果の持続:約6ヶ月〜1年程度
サーマクールも、コラーゲンの生成と再構築に時間がかかるため、最終的な効果が現れるまでには数ヶ月を要します。ただし、肌のハリや引き締め感は治療直後から感じられることが多いです。効果の持続期間はハイフよりもやや短めですが、定期的な治療を行うことで効果を維持できます。
適応年齢と肌質の違い
①ハイフの適応年齢と肌質
適応年齢:主に30代後半から60代前半が最適
適した肌質:中程度から重度のたるみがある方、フェイスラインの改善を希望する方
ハイフは、ある程度のたるみがある方に効果的です。若すぎる場合や、たるみが軽度の場合は、効果を実感しにくい可能性があります。また、非常に薄い皮膚や敏感肌の方は、注意が必要です。
②サーマクールの適応年齢と肌質
適応年齢:幅広い年齢層に適応(20代後半から60代以上まで)
適した肌質:軽度から中程度のたるみがある方、肌質改善や小じわの改善を希望する方
サーマクールは、比較的若い年齢から利用できる治療法です。予防的な目的で使用することも可能で、肌のハリや弾力を維持したい方にも適しています。
治療可能な部位
①ハイフの治療可能な部位
• 顔全体(特に中顔面から下顔面)
• あご下
• 首
• デコルテ
• 腕や腹部などの体幹部(一部の機器)
ハイフは、顔の輪郭改善に特に効果的です。SMAS層にアプローチできるため、たるみが気になる部位に適しています。
②サーマクールの治療可能な部位
• 顔全体
• 首
• デコルテ
• 手の甲
• 体幹部(機器による)
サーマクールは、顔全体の肌質改善に適しています。目の周りや額など、デリケートな部位にも使用可能です。
安全性や痛みの違い
両治療とも、適切に行われれば安全性の高い治療です。しかし、どちらの治療も熱を利用するため、稀に火傷のリスクがあります。また、金属インプラントや体内機器を装着している方、妊娠中の方は治療を受けられない場合があります。
また、基本的に痛みはハイフよりもサーマクールの方が強いです。
しかし、実際にサーマクールを受けた方の多くは高い効果を実感して、痛みを知りながらも受け続けている方もいます。
一方、トラウマになってサーマクールが続けられない方もいます。
その点、ハイフはそこまで痛みを感じることはありません。
サカイクリニック62高周波治療はサーマクールより痛くない
サカイクリニック62では、サーマクールより痛くない複数の高周波治療を提供できます。
まず、ボルニューマ。
ボルニューマは引き締めやリフトアップに有効な周波RF周波数6.78Mhz を照射することにより、熱エネルギーを生成し、真皮コラーゲン再生を促進する安全かつ安定した治療です。
また、インモードは、BodyFX・miniFX・モフィウス8・フォーマの4種類が提供可能です。
さらに、エンディメッドプロもあります。
<参考記事>
インモードリフティングは最先端の切らない小顔治療!効果とメリット
最新たるみの高周波治療「ボルニューマ」の効果・メリットと副作用
これらの治療は、個人の肌の状態や目的に応じて選択できます。
サーマクールより痛くない高周波治療を受けたい方は、ぜひ、お気軽にご相談くださいね。
サカイクリニック62のハイフ治療
サカイクリニック62では、ウルトラセルQ+やウルタイトを使っており、痛みのない治療が可能です。
<参考記事>
ハイフ(HIFU)とは?効果・特徴・安全性から機種まで大公開!
まとめ
ハイフとサーマクールは、どちらも非侵襲的な肌の若返り治療として人気がありますが、その作用機序や効果、適応には違いがあります。
ハイフは、より深い層にアプローチし、強力なリフトアップ効果が期待できます。
一方、サーマクールは肌質の改善や小じわの改善に適しています。
個人の肌の状態、年齢、希望する効果、予算などを考慮し、適切な治療法を選択することが重要です。また、これらの治療を組み合わせることで、相乗効果を得られる場合もあります。最終的には、専門医との詳細な相談を通じて、最適な治療プランを立てることをお勧めします。
サカイクリニック62では、ハイフではウルトラセルQ+やウルタイト、サーマクールは採用していませんが、高周波治療機器はインモードやボルニューマを採用しています。
非侵襲的なたるみ治療を受けたい方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。