赤ら顔の症状・原因とスキンケア・治療

サカイクリニック62理事長の坂井万里です。
今回は、赤ら顔の症状・原因、スキンケアや治療法について、お届けします。

赤ら顔は、皮膚の毛細血管が拡張した状態です。
多くの場合は、酒さと呼ばれる皮膚の病気です。
エイジングケア世代の女性や敏感肌の方に多く、化粧品では改善しません。
この記事では、「おすすめのエイジングケア化粧品ナールスの公式サイト」の中の記事「赤ら顔の症状・原因とスキンケア・治療」を参考にしてご紹介します。

1. 赤ら顔とは?

赤ら顔は、顔面の皮膚が赤くなり、特に頬や鼻の周りに目立つ状態を指します。
この症状は、様々な要因によって引き起こされる可能性がありますが、一般的には血管の拡張や炎症が関与しています。

赤ら顔は、特に温度変化、ストレス、特定の食べ物や飲み物(辛い食べ物やアルコールなど)、またはホルモンの変動に影響されやすいです。
赤ら顔は一時的なものであれば特に問題ありませんが、慢性的な場合は「酒さ」という皮膚疾患に関連している可能性があります。酒さは、成人に見られる皮膚の慢性炎症性疾患で、特に顔に赤みや小さな膿疱、血管の拡張が見られます。

2. 酒さの進行と分類

酒さは、通常4つのステージに分類されます。初期段階では、顔に一時的な赤みが現れ、温度変化や感情的な刺激によって増悪します。進行するにつれて、赤みが持続的になり、血管が目立つようになります。次の段階では、膿疱や丘疹が出現し、肌の質感も変わることがあります。

1. 初期段階:顔に一時的な赤みが見られる。
2. 持続性紅潮:赤みが持続し、顔の血管が拡張する。
3. 炎症性酒さ:丘疹や膿疱が現れ、肌が炎症を起こす。
4. 酒さ肥厚:長期間放置された場合、皮膚が肥厚し、特に鼻が大きくなることがある。

酒さは主に中年女性に多く見られますが、男性にも影響を与えることがあります。病気の進行は個人差があり、早期に適切な治療を行うことで症状の悪化を防ぐことが可能です。

3. 酒さの原因と憎悪因子

酒さの原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、環境要因、免疫系の異常が複雑に絡み合っていると考えられています。また、以下のような憎悪因子も酒さの症状を悪化させる要因として知られています。

• 飲酒:ワインやビールなどのアルコールは、血管を拡張させ、赤みを引き起こすことがあります。
• 食事:辛い食べ物、熱い飲み物、チョコレートなども症状を悪化させることがあります。
• 気温:暑さや寒さ、急激な温度変化は血管に影響を与え、赤みを引き起こすことが多いです。
• ストレス:精神的なストレスや緊張も、血管の反応を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。
• ホルモンの変動:特に女性はホルモンの変動に敏感で、妊娠や生理周期に影響されやすいです。

4. 酒さの治療

酒さの治療法には、外用薬や内服薬、生活習慣の改善が含まれます。特に、炎症を抑える成分が含まれたクリームや、抗生物質が処方されることがあります。また、紫外線からの保護も重要で、日焼け止めを使うことが推奨されます。
赤ら顔や酒さに悩む方は、早期の診断と治療が大切です。

皮膚科医に相談することで、適切な対策を講じることができます。自分の肌の状態を理解し、憎悪因子を避けることで、症状の改善につながるでしょう。

酒さの治療は、症状の進行状況や患者の個々の状態に応じて異なります。
治療の主な目的は、炎症を抑え、症状を軽減し、再発を防ぐことです。以下に一般的な治療法を紹介します。

1)外用薬

外用薬は、酒さの初期段階や軽度の症状に対して有効です。以下の成分が含まれる製品が多く使用されています。
• メトロニダゾール:抗炎症作用があり、赤みや膿疱を軽減します。
• アゼライン酸:抗菌作用と角質除去作用があり、赤みの改善に役立ちます。
• イソトレチノイン:重度の場合に使用されることがありますが、医師の指導が必要です。

2) 内服薬

中等度から重度の酒さの場合、内服薬が処方されることがあります。一般的な薬剤には以下があります。
• 抗生物質(テトラサイクリン系):抗炎症作用があり、長期間の使用が効果的です。
• ホルモン療法:ホルモンバランスの乱れが関与している場合、適切な治療が行われることがあります。

3)光治療

光治療は、血管の収縮を促し、赤みを軽減する効果があります。特に、パルス光療法やレーザー治療が用いられます。これらの治療法は、皮膚の状態を改善するために効果的ですが、複数回のセッションが必要です。
サカイクリニック62で採用している光治療機器「ノーリス」は特に酒さや顔の赤みの有効です。

サカイクリニック62で採用している光治療機器「ノーリス」

4)生活習慣の改善

治療に加えて、生活習慣の改善も重要です。以下のポイントに注意を払いましょう。
• 食生活:辛い食べ物やアルコール、カフェインを避ける。
• ストレス管理:リラクゼーションや趣味を通じてストレスを軽減する。
• 日焼け止め:UV対策を行うことで、肌を保護します。

5. 酒さのスキンケア~どんな化粧品がおすすめ?~

酒さのスキンケアは、肌のバリア機能を保ちながら、炎症を抑えることが重要です。
以下に、酒さの方におすすめの化粧品の特徴を挙げます。

1)敏感肌用の製品

酒さの肌は敏感であるため、刺激の少ない敏感肌用の製品を選ぶことが重要です。香料やアルコールが含まれていないものを選ぶと良いでしょう。

2)保湿成分

酒さの肌は乾燥しやすいので、保湿が欠かせません。セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分を含む製品を選びましょう。これにより、肌のバリア機能が強化されます。

3)抗炎症成分

カモミールエキスやアラントイン、ニキビ用の成分(サリチル酸など)が含まれる製品もおすすめです。これらは炎症を抑え、赤みを軽減するのに役立ちます。

4) UV対策

日焼け止めは必須です。紫外線は酒さの症状を悪化させるため、広範囲のUVA/UVBを防ぐものを選び、外出時には必ず使用しましょう。
おすすめは、ノンケミカルタイプの日焼け止めです。

サカイクリニック62採用のナールスのエイジングケア化粧品

5)メイクアップ

軽いテクスチャーのファンデーションやBBクリームを選ぶと良いでしょう。ミネラルベースの製品は、肌に優しく、肌の赤みをカバーするのに役立ちます。肌を負担に感じさせないようにすることがポイントです。

6. まとめ

酒さは慢性的な皮膚疾患であり、適切な治療とス正しいキンケアが不可欠です。
治療法には外用薬や内服薬、光治療があり、症状の進行に応じて適切な対策が求められます。さらに、生活習慣の見直しも重要で、食事やストレス管理、UV対策を行うことが症状の改善に繋がります。

また、酒さの肌に適したスキンケア製品を選ぶことも大切です。敏感肌用の製品、保湿成分、抗炎症成分を含む製品を選ぶことで、肌の状態を安定させることができます。

自分の肌を理解し、適切なケアを行うことで、酒さの症状を軽減し、より快適な生活を送ることができるでしょう。
皮膚科医と相談し、効果的な治療を受けることがおすすめです。

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